JICA(独立行政法人 国際協力機構)は開発途上国の発展を支援するため、実務の経験と知識を持った人達を「JICA海外協力隊」として派遣しています。この人達は海外旅行などでの体験とは違った、海外協力隊ならではの様々な体験をしてきています。赴任国で体験した、生活、文化、人々との触れ合い、苦労、喜び、伝えたいメッセージなどを熱く語っていただきます。
◆主催:NPO法人 シニアボランティア経験を活かす会
◆協力:JICA横浜
◆日時:毎月第3水曜日 15:00~16:45
◆タイトル:シニアの挑戦!! 国際協力の現場を語る
◆会場:JICA横浜(10月16日のみ横浜市消費生活総合センター)(Web会議併用)
横浜市消費生活総合センター https://www.yokohama-consumer.or.jp/info/index.html
◆会費:無料
どなたでも自由に参加でき同時にZoomによるWeb会議も実施しますのでこちらへも参加できます。
会員以外の方でWeb会議への参加希望者は、
1.氏名 2.メールアドレス 3.「体験発表会参加希望」を明記の上、以下へメールをお送りください。
メール宛先:info@jicasvob.com Web会議に参加するための招待メールをお送りします。
赴任国/講演者 | タイトルと講演概要 | |
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第225回 10月16日 (水) 中 国 (秀嶋安城) | 「中国の教師体験と中国の学校教育」 中国には「高考」というものがあり大学の統一試験がある。1071万人の学生が受験し国家重点大学100校が選ばれている。この試験が人生運命の分かれ道とも言われている。中国でよい仕事を得るには学士以上であり、名門大学の学位が必要とされている。よほど緻密な学力のある学生でなければ有名校に合格できないので「高考」を回避する為「留学」という道を選んでいる学生もいると聞く。 |
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第226回 11月20日 (木) エチオピア (齋尾恭子) | 「エチオピア ハマラヤ大学生の食生活」 2008年エチオピア食生活調査を2回実施した。本報告はエチオピア東部にあるハマラヤ大学食品科学・技術科学生27名について、学校での食事、自宅での食事、行事との関連等々への解答・意見を分類・分析・検討した結果である。愛国短大紀要に、齋尾、間遠とキム(笹川アフリカ協会)、ゲレミュー(ハマラヤ大)の名前で報告した。調査結果におけるエチオピア若者の観点が興味深い。発表の最後の時間をいただき、今後、現在の海外協力隊派遣者へのSV会資料提供拡大案を提案したい。 |
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第227回 12月18日 (水) ペルー (角井信行) | 「ペルーを救ったアルベルト・フジモリ」 自国の独立記念日と同日付に生まれ、米国同時テロと同日付に亡くなった人は 滅多にいないだろうが、フジモリ元ペルー大統領はそれを満たした稀有の人物 である。筆者のペルー勤務時、左翼テロと経済危機を乗り越え、隣国エクアドル との国境紛争を収めた他、帰国後に起こった、日本大使公邸占拠事件を解決し た誇るべき日系二世である。 |
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第228回 1月15日 (水) カンボジア (宮本晶夫) | 「帰国後の交流活動について」 モンゴル・ウランバートル市とカンボジア・シェムリアップ市で、既存の下水道施設が良好な処理状況となるよう、お手伝いする活動を行いました。 帰国してからも、派遣先等との関係を保ち、交流活動を継続したいと思っているところです。主に、帰国後の交流活動について報告させていただきます。 |
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第229回 2月19日 (水) パキスタン (横溝清子) | 「日本語教育分野の活動」 2006年から2009年までパキスタンのカラチで、日本語教育の分野でSVの活動をして来ました。主な活動は現地の日本語教師に日本語教授法や教室活動の指導をすることでしたが、教材作成や弁論大会の指導などもしました。活動を中心に、体験したことをお話したいと思います。 |
体験発表会の概要はこちらの開催案内をご覧ください。
ダウンロードもできます。
◆皆様のご協力のおかげで素晴らしいイベントになりました
7月23日(土)にJICA横浜の体育館において「ウクライナ支援チャリティーイベント」を開催しました。当日は猛暑にも関わらず定員に近い約60名の皆様に参加していただきました。
第1部では日本ウクライナ友好協会のオクサーナさんによるウクライナの歴史・文化の紹介が行われました。今まであまり知らなかったウクライナの歴史・文化がよく分かるとともに、オクサーナさんの母国への思いが良く伝わる素晴らしい講演に多くの参加者は深い感銘を受けていました。
第2部ではウクライナから大変な困難を乗り越えて日本へ避難され、現在は茅ヶ崎在住のオルハさんの避難の状況を伝えていただきました。そして、その避難をマッチングアプリを開発することによりインターネット経由で実行した茅ヶ崎在住の早稲田大学教授ダニエルさんのアイディアと実行力、ウクライナの人々を思う気持ちに感動しました。日本生まれのウクライナの少女ベロニカさんが飛び入りでウクライナの国歌をリコーダーで演奏し、みんなで歌ったことや在日ウクライナ大使館の経済局長のお話しもいただき、チャリティーイベントは成功裡に終了しました。多くの寄付金も集まりましたので、日本ウクライナ友好協会を通じてウクライナの人々の支援に使わせていただきます。
この会場を提供していただいたJICA横浜、ウクライナの子ども達の絵を展示していただいた「あーすぷらざ」、会場での展示を手伝っていただいたかながわJOCVの皆様。そして当日の参加者の皆様。ありがとうございました。
ウクライナ支援チャリティーイベントの第1部、第2部の講演動画を以下のYouTubeにアップロードしましたのでご覧ください。
ウクライナ支援チャリティーイベントの詳細はこちらの開催案内をご覧ください。
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「SDGsよこはまCITY」はICTを活用した、未来志向で、より持続的なアプローチにより横浜・神奈川のSDGs・国際協力・多文化共生を推進させるための新しい時代のプログラムです。
イベントの詳細は主催者のサイトhttp://sdgs-yokohama-city.orgを参照してください。
◆日時:2023年2月18日(土)10:00~12:10
◆テーマ:「シニアの挑戦!! 国際協力の現場を語る(JICA海外協力隊の体験をSDGsの観点から考える)」
◆会費:無料
◆会議方式:リモート会議(Zoom使用)
「SDGsよこはまCITY冬」のイベントでSV会は小山季廣会員と森啓子会員による講演会を開催しました。司会は垣内美恵子会員です。小山会員はトルコの三笠宮記念庭園での樹勢の回復と植樹のための堆肥作りの指導を行いました。トルコは世界屈指の親日国であり、緩やかなイスラム教の国です。イスラム教の犠牲祭の様子や三笠宮記念庭園についての紹介、記念庭園に隣接している考古学研究所による遺跡の発掘などの紹介の後、堆肥作りについてSDGsの観点から発表が行われました。樹木が育たない原因は土地に肥料分がないためであり、堆肥を作る文化の無いトルコでの堆肥作りは困難を極め、失敗を繰り返しました。その後、トルコの現場の人たちと知恵を出し合い、堆肥作りに成功、トルコに無かった発酵技術の移転ができたとのことでした。「SDGs15 陸の豊かさも守ろう」、「SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう」の2項目において持続可能な社会づくりに貢献され現地の人々から感謝されましたと発表を締めくくられました。
次に森啓子会員による「イスラムと女性たち~パキスタン~」についての発表がありました。森会員はパキスタンに生け花の指導で派遣されましたが、当時のパキスタンには花器すらないという状況で、それを作ってもらうための職人探しからスタートしました。苦労をして花器や剣山ができ上がり、カレッジや大学で生け花教室を立ち上げ指導を行いました。終了後にテストを行い、全員合格後、修了証をあげたところすごく喜ばれたとのこと、日本人に会うのは初めてということで涙を流して感動してくれたこと、職業訓練校に配属された隊員の依頼により、生け花教室の立ち上げを手伝うことができ嬉しかったこと、植物公園でのフラワーフェスティバルに参加し、教室の生徒が作品を作り表彰されたことなどを思い出として語られました。ボランティア活動を通して、自分が学ばせていただいた、忘れていた昔懐かしい「心」に触れることができた、女性を大切にしている国だったとの感想を述べられました。
小山会員、森会員ともに、日本とはまるで文化の異なる国で多くの困難を乗り越えてSDGsに繋がる成果を上げそれぞれの国から感謝されたことに対して、聴講者からはもっと市民にこのような素晴らしい活動を紹介していただきたいとの励ましの言葉をいただきました。垣内会員の司会進行はとてもスムーズで温かい雰囲気で進められ、SDGsや国際協力の大切さについての理解を深める良い機会となりました。
「SDGsよこはまCITY冬」のイベントの講演内容を以下のYouTubeにアップロードしましたのでご覧ください。
「SDGsよこはまCITY冬」イベントの講演
「SDGsよこはまCITY冬」の講演会概要はこちらの開催案内をご覧ください。
「SDGsよこはまCITY冬」講演会開催案内