当会では、会員の豊かな社会経験と開発途上国でのJICAボランティア/海外協力隊の経験を基にして、小・中・高校・大学などで「国際理解」「国際交流」の授業や、「異文化理解」「生き方」「理科教育」「世界的に『環境問題』を考えてみよう」などの授業に講師を派遣しています。具体的な事前打ち合わせを行い、ご希望に沿った国、課題に対しわかりやすい授業を心がけています。
以下の写真は、当会会員と留学生または在日の方とのペア授業の一コマです。
2019年12月10日に豊島区立仰高小学校でセントルシアを紹介する出前授業を実施しました。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、豊島区はセントルシアのホストタウンに選ばれています。当会の野口烝治会員はJICAシニア海外ボランティアとしてカリブ海の島国セントルシアに赴任経験があります。当時の同僚ボランティアと結婚され、現在は豊島区に在住のセントルシア出身の青木マギーさんとのペア授業を行いました。授業はマギーさんの自己紹介からスタートし、子供たちからの歓迎の「東京よさこい」踊り、セントルシアの紹介、マギーさんの不思議な帽子の紹介と続き、最後にセントルシア伝統の縄跳びにマギーさんと一緒に挑戦し、大興奮の出前授業となりました。
2019年11月28日に神奈川県三浦市の三崎小学校で環境地球儀を製作する出前授業を実施しました。世界地図の展開図が描かれた紙を切り抜き、糊付けして組み立て、正12面体の地球儀を製作します。子どもたちは真剣に和気あいあいと楽しみながらオリジナルの地球儀を完成させました。講師は上田恵一、齋尾恭子、鈴木 新、橋本敬次、森岡 潔各会員です。完成後に、子供たちとともに5人の講師も一緒に美味しい給食をいただき、交流をしました。一方通行でない、このようなワークショップ形式の授業では子どもたちが意欲を持って参加でき、思い出に残る授業になったと思います。
JICA研修員はJICAを通して日本の大学に学ぶ留学生、自国のエリ-トで、異文化に満ちた人たちです。この研修員たちが小中高校へ出向き、英語で国際理解の出前授業を行います。民族衣装を纏った研修員たちが母国の文化などを英語で紹介。会場の教室・体育館は異文化空間となり、児童生徒たちは英語で研修員たちと対話を楽しみます。ここには、未来を担う子供たちの「驚きと感動」、そして笑顔があります。
2023年2月22日(水)に横須賀市立池上中学校において、ボリビア、ラオス、ホンジュラス、ウガンダ、ミャンマー、シエラレオネ、バングラデシュ、パレスチナ、スーダン、南スーダン出身の13名のJICA研修員を招いて3年生に向けて文化交流会を開催しました。研修員たちの簡単な自己紹介の後、12グループに分かれ、それぞれの国の文化、暮らし、自然、食べ物、伝統衣装などについてパソコンを用いて英語で紹介が行われました。生徒たちも英語で活発に質問を行い、時々爆笑や拍手が沸き起こるなど、和やかな雰囲気の中で文化交流が進んでいきました。後半は生徒たちによる日本文化の紹介です。折り紙、三味線、日本の妖怪、けん玉、花札、輪投げ、おはじきなどの多彩な日本文化の紹介に研修員たちも興味津々で、皆笑顔が溢れていました。初めてのけん玉や三味線、折り紙、輪投げに挑戦し、生徒たちから歓声が上がるなど、素晴らしい文化交流会となりました。また、生徒たちにとって、外国人との英語でのコミュニケーションは貴重な経験となり、英語を身近に感じることができる良い機会になったと思います。横須賀市教育委員会主事の方も見学に来られ、新しいタイプの文化交流会に感銘を受けていましたので、今後横須賀市内の他の学校へ広まっていくことが期待されます。
LOPEZ QUIROGA
ボリビア
XOUMPHONPH
AKDY
ラオス
DE JESUS
TABORA
ホンジュラス
BUTIA Pauline
ウガンダ
SU Myat Mon
ミャンマー
SOWA Alpha Moi
シエラレオネ
ISLAM Monirul
バングラデシュ
Mohamad H. A. Alashi
パレスチナ
Salma Abdelrhman
Adam Bakhat
スーダン
OPIYO Boniface
ウガンダ
OFUTARU
Stella Barbara
ウガンダ
SONGA Salim Saleh
ウガンダ
EYOBO Emmanuel Edward
南スーダン
研修員を囲み、生徒達は英語による文化紹介に耳を傾けています
初めての三味線に挑戦です
JICA研修員/池上中学校生徒による文化交流プログラムを以下のYouTubeにアップロードしましたのでご覧ください。
JICA研修員/池上中学校生徒による文化交流プログラム
JICA研修員/池上中学校の先生/SV会サポータの集合写真(池上中学校前で)
2023年3月17日に鎌倉市立御成中学校において、2年生3クラスを対象にJICA研修員による国際理解出前授業を実施しました。ベナン、ボリビア、ウガンダ、ホンジュラス、スーダン、ラオス出身の6名の研修員を講師として招き、6名のSV会会員がサポータとして参加しました。最初に研修員から、それぞれの出身国の地理的な位置、人口、生活、食べ物、伝統衣装、学校教育、観光地、産業などについてパワーポイントを使い、分かりやすい英語で語っていただきました。その後、生徒から英語で質問が行われ、研修員が英語で答えるという、すべて英語でのコミュニケーションが行われました。質疑応答の後、生徒たちから日本各地の祭り、食べ物、着物など多彩な日本文化について、非常に工夫された、見事なプレゼンテーションが行われました。研修員の英語のプレゼンを理解でき、さらに英語でプレゼンを行える、御成中学校の生徒たちの積極的な態度と英語レベルの高さには驚きました。研修員、生徒たち双方にとって非常に有意義な、国際理解の出前授業となりました。
授業には鎌倉市教育委員会の教育長も見学に来られ、その素晴らしさに感銘を受け、来期以降も是非継続していただきたいというリクエストをいただきました。
アフアンボエベさん(ベナン)
ロペスさん(ボリビア)
オピヨさん(ウガンダ)
デ ヘススさん(ホンジュラス)
サルマさん(スーダン)
スウムポンパッディさん(ラオス)
JICA研修員による出前授業の内容を以下のYouTubeにアップロードしましたのでご覧ください。
JICA研修員による国際理解出前授業
授業終了後、御成中学校にて集合写真
出前講座をご希望の方は講座派遣依頼書に必要事項を記入後、送信をお願いします。