在留外国人の多い東京都新宿区では、外国にルーツを持つ児童・生徒の割合が高くなっています。学校より各家庭に配布される連絡文書は、日本語のものしか配布されないため、学校の活動や行事予定などを外国籍保護者が理解できないという問題が生じています。
この問題を解決するため、シニアボランティア経験を活かす会では教育委員会より委託を受け2007年より毎月学校連絡文書の翻訳を行い、外国籍保護者に感謝されています。日本で学んでいる多くの子どもたちが日本で安心して暮らせるようにとの思いで活動を行っています。
翻訳言語:英語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語、タガログ語、ベトナム語、タイ語、ミャンマー語、 ネパール語、ベンガル語、
ウズベク語、ウルドゥー語の13か国語
学校だよりの翻訳活動は2007年にスタートし、2022年に15周年を迎えました。会員有志のささやかな願いで始まった翻訳活動は学校・保護者の期待をバックに15年目の今日、地域社会の期待を担う大きな活動となって新宿区内各校に広まっています。この15年間のあゆみを知っていただくために冊子「翻訳活動15年のあゆみ」を刊行しました。以下のPDF版及び冊子紹介ビデオをご覧いただき、活動へのご理解とご協力を賜り、皆様と共にこの活動を今後も継続・発展させて参りたいと思います。
「翻訳活動15年のあゆみ(PDF)」はこちらからご覧ください
冊子紹介ビデオはこちらからご覧ください
横浜市南区には外国から家族とともにやって来た子どもたちが多くいます。その中には日本語が話せないために教室で孤立し、日本語での授業も理解できず、勉強についていけないという辛い学校生活を送っている子どもたちもいます。その子どもたちが日本語を身につけて日本での生活が楽しめるように支援したいと考え、日本語支援教室を開講しました。趣旨に賛同してくださった教育経験者の方が集まり、子どもたちの日本語能力に合わせて週2回指導しています。
◆すずめの会 : 毎週月曜日 15:45~16:45 (第3月曜日を除く)
◆ひばりの会 : 毎週水曜日 15:00~16:00 (第3水曜日を除く)
◆会場:横浜市南区「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」
◆アクセス:https://tabunka.minamilounge.com/access
「折り紙」で子どもから大人まで笑顔にするイベント「みんなスマイルOrigamiランド」という活動を行っている横浜市南区日枝小学校の6年生約30名と先生が2月28日(水)に「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」を訪れました。外国につながる子どもたちとの交流を目的として「外国につながる小学生の日本語支援教室」参加の小中学生21名と当会の講師7名が参加して「折り紙交流会」が開催されました。会議室内に5つのブースが作られ、子どもたちはそれぞれのブースに参加して様々な工夫がされた折り紙に挑戦し楽しんでいました。交流会が終わった後も、子どもたちは自分たちが作った紙飛行機を飛ばしたりして楽しいひとときを過ごしました。日枝小学校の生徒たちと先生の皆様、ありがとうございました。
2023年12月13日(水)「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」において、「外国につながる小学生の日本語支援教室」参加の小中学生21名と当会の講師8名が参加して、「年末お楽しみ会」が開催されました。前半はUNOやトランプのじじ抜きで楽しみ、後半はお目当てのビンゴ大会です。ビンゴの数字が発表されるたびに子供たちは大歓声をあげ、講師たちも童心に帰り楽しんでいました。ビンゴの賞品と、お菓子の詰め合わせをもらい子供たちは皆笑顔で一杯でした。今年はこの日で最後となり、新年は1月10日から支援教室スタートとなります。子供たちが楽しく日本語を学べるように今後も様々な企画を実施していきたいと思います。
東京都や神奈川県では外国にルーツを持つ子どもたちが増え続けています。学校の授業が分からなかったり、友だちができなかったりという問題を抱えた外国につながる子どもたちが自分らしく生活できることを願い、シニアボランティア経験を活かす会ではこのような子どもたちに放課後学習支援を行っています。