NPO法人 シニアボランティア経験を活かす会ではJICA海外協力隊が任期を終えて帰国した際、その活動を広く知っていただくために帰国報告会を開催しています。 JICA海外協力隊を目指している方はもちろん、派遣された国々に興味をお持ちの方や発表者の活動分野/職種に関心をお持ちの方もぜひご参加ください。
日時:2024年6月15日(土)10:00~17:00
主催:NPO法人 シニアボランティア経験を活かす会
共催:JICA東京
会場:JICA東京4階/セミナールーム411+リモート参加(Zoom使用)
会費:無料(どなたでも自由に参加できます)
6月15日(土)に2024年上期 JICA海外協力隊 帰国報告会をJICA東京で開催しました。当日、好天に恵まれ会場のJICA東京には28名、リモートで全国/海外から60名、合わせて88名という多くの皆様に参加していただきました。今回は9名の皆様より素晴らしい発表があり、参加者や発表者からはたくさんの感謝や感動のコメントが寄せられました。以下にその一部を紹介します。
◆分かりやすく聴きやすく、とても素晴らしい発表でした。現在のご活躍にもとても刺激を受け、またお会いできる日を夢見て、私も頑張りたいなぁと思った所存です。主催者の皆さま、企画、運営、そして貴重な機会をありがとうございました。
◆近くのマーシャル諸島での日本語教育に派遣予定でとても参考になりました。日本語及び日本文化に親しむことで日本を近い国と認識することを日本語学習者から他の生徒・家族・地域の方々に広げている活動を具体的の紹介いただいて、自分もやってみようと思います。文通についてはメールの方が簡単かと思いましたが、物としての手紙をやり取りすることが重要なことに気づかせていただきました。
◆自分は何を残したのか?それを今後も継続できる仕組みにしたのか?実際に今も続いていて有効なのか?が、あまり問われていないので、少し気が楽になりました。
◆ 現地での要請に、自分の専門外の風力と太陽光のハイブリッド方式の構築を依頼され、50人もの知人に協力依頼。その中で九州大学での風力発電に巡り合い、見事、要請に応えられたのは、素晴らしいの一言です。
◆学生が日本語を勉強しても、日本への留学や就職の可能性はほとんどない中で、いまや世界中で大人気のジブリ作品などのアニメを見せるという活動は素晴らしいと思いました。日本語を学んでよかった、あるいはこれからも学び続けたいというモチベーションになるかもしれません。日本の本国との文通を試行錯誤を経て現地日本人との文通に切り替えたのは、タイムリーな切り替えであったと思います。文通相手が同じ国内で生活していると思うとわくわく感が増すと思います。
◆障害児者支援 障害児に寄り添い、その子供への創意工夫された支援は立派でした。
◆5S活動は単なるお掃除運動と思われがちですが、現地の方々に価値を理解いただき、未整理・未登録だったコレクションの清流化が実現できたことはすばらしい成果であったと思います。館長にはしごをはずされた話は興味深かったです。何から何まで根回し稟議のやり方では活動も前には進まないと思いますし、たまには梯子を外されて「ありゃ」と思い楽しむのも良い経験かなと思いました。
◆カンボジアでの報告は、英語教師でありながら音楽活動ということで、異国語を使っての活動のご苦労を感じた。
しかし、現職派遣ということで、帰国後の復職した学校で将来ある生徒に対して長期にわたり、活動経験を伝授(夢を与えることが)できることはすばらしいことではないかと思った。
◆成長にあった支援が必要と考え、年長、年中、年少にクラス分けをしたとののことですが、これまでのやり方を変え実行するには、現地のパートナーとのコンセンサスが不可欠であり実行出来たことはすばらしいと思います。気軽に体罰を加える習慣に対しても、文化の違いで終わらせずはっきりノーを言えたことは素晴らしかったです。
◆JICAでの活動のエキスパートであるとともに問題解決の達人であると感じました。
パーティーにダンスにすっかり現地の楽しみに浸ることができたのも、素晴らしいコミュニケーション能力と語学の達人であったからだと思います。あせらず、あきらめず、あなどらず・・・ですね。
◆ 新卒内定取り消しから地元酒屋でのフォークリフト運転からJICAボランティアへ・・・ここまでも十分波乱の人生だったにもかかわらず、エコバックの商品化の課題に直面し、バナナ布ナプキンに飛び込み一時帰国のショック。任地でも波乱のボランティア生活でしたね。 多くの困難に直面されたからこそ、人にやさしく出来るのでしょうし、他人の痛みや状況を深く理解できる方に、より成長されたことと拝聞致します。
◆皆さんの熱意溢れるご報告が聞けて、応募の後押しとなりました。赴任後の生活や活動のイメージが明確になり、とても有り難く思いました。
◆皆様の大変なご努力で、素晴らしいチームワークで今回も和気あいあいの良い報告会でした。やはり、一人一人の海外での活動体験は宝物だと思います。多少のプレゼン力の上手下手はあっても、胸を撃たれます。やはり若い方々の報告はみずみずしく、聞いてていても頼もしく思われます。
◆各発表者には、所定の時間を守ってもらうようきちんと指示され、円滑に進行できたと思います。私は、ズームでの報告が初めてであり、うろうろして全体の進行にご迷惑をおかけするのではと心配でしたが、リハーサルのリハーサルをしていただいたり、本番でも適正に誘導いただきありがとうございました。
◆午前・午後の部に分けて、1人30分(発表25分、質疑応答5分)の持ち時間での進行であったので、全体として比較的スムーズに実施できたと思う。発表者にも終盤に残りの制限時間の合図(タイムキーパー)があったので、なるべく時間内に終えるように話をまとめた。1人30分の時間割当は、ちょうど良いと感じた。
◆オンラインでの発表であったが、大きな通信上のトラブルなく、パワーポイントでの画像展開によって話を進められて良かった。通信担当のご尽力によるものと感謝している。
◆オンラインで発表する方にも「残り5分」など書かれた紙を見てもらい時間を意識してもらうとなおよかったように思います。発表者の方に「どなたのPCに紙が表示されるのでそちらで時間を意識しながら発表をお願いします」とするなど。
◆時間配分が発表25分、質疑応答が5分となっています。発表を15分、質疑応答を5分とされてはいかがでしょうか。発表時間25分は集中力を持って聞くには長く感じましたし、発表する方にとっても内容を絞り切れず総花的になってしまいました。印象に残るには15分でポイントをしぼった方が効果的だと感じました。
◆リハーサルが2時間ほどありましたが、自分の発表の直前のログインでもよい気がしました。または、自分の発表以外は画面オフでもよいと指示があると良いと思いました。
◆当日の時間の縛りが長く感じたので、発表ブロックの直前の休憩時間に来る、という形でもよいかと思いました。(準備の関係でより早めに来た方がよいのは分かります)
◆自身で測っていたストップウォッチと運営側のストップウォッチにズレがあったように感じました。お互い同じ時計を見ながらあと何分か確認できるとやりやすいかなと思いました。
発表者 | 派遣国 | 職種 | 活動概要 |
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10:00~17:00 | |||
開会挨拶 | |||
うさみめぐみ 宇佐美 恵 | ケニア | 青少年活動 | 軽犯罪を犯した子ども、元ストリートチルドレン、親の養育が十分ではない子どもたちが収容されているケニアにある更生学校で図工の授業を担当し、最終的には子どもたちの作品展を開催しました。 |
かいどうゆか 海藤 優花 | トンガ | 日本語教育 | 中高一貫校の学校で、高学年のクラスを担当し、2年目からは教員養成学校のクラスも追加で担当しました。進学や就職に関係のない日本語を学ぶ学生たちに、日本人と関わる機会をたくさん提供するよう努めました。 |
さいじょうともか 西條 智香 | ケニア | 青少年活動 | 2021年3月から2年間、ケニアの児童施設で活動をしました(対象:0歳〜就学前)。日本の児童一時保護施設と同じ機能をもちますが、そこで生活する子どもたちの背景は様々であり、保護する緊急度の日本との違いに驚きました。そして、幼児教育、情操教育の大切さも再認識しました。ケニアでの気付きについてお話しさせていただきます。 |
ふじわらけんいち 藤原 健一 | コロンビア | 再生可能・省エネルギー | コロンビアの教育機関で、太陽光と風力のハイブリッド方式発電のプロジェクトを支援しました。風力発電は日本の大学から情報を得て従来比2~3倍高効率のレンズ風車を試作しました。その他の活動や生活の様子も紹介します。 |
こしかわさい 越川 彩 | ベトナム | 障害児者支援 | ベトナム中部の特別支援学校で現地教員向けの研修会を開いたり子どもたちへ授業を行ったりしていました。現地の特別支援教育の現状も交えながらお話しします。 |
うえやまよしひこ 上山 佳彦 | ラオス | 学芸員 | ラオス国立博物館で学芸員として、収蔵品の整理や広報、来館者への解説などの支援をしました。ラオスの人たちとの触れ合い、歴史・文化・自然なども含めてシニア隊員の私が感じたエピソードを中心にお話します。 |
おおたともみ 太田 智美 | ルワンダ | コミュニティ開発 | ルワンダの東部にあるンゴマ郡で、テーラーさん達と一緒にエコバッグ を制作、販売したり、近隣の学校の女生徒を対象に布ナプキンを寄付したり しました。 |
みやもとあきお 宮本 晶夫 | モンゴル/ カンボジア | 下水道施設管理 | ウランバートル市及びシェムリアップ市に整備されている下水道施設の維持管理について、処理水がきれいになっていない原因の調査や水質向上のための方策、施設の延命化等を助言しました。 |
つじむらやすこ 辻村 靖子 | カンボジア | 青少年活動 (音楽教育) | 現職教諭派遣として、カンボジアの小中学校で鍵盤ハーモニカを用いた音楽教育の普及活動を行いました。帰国後1年9ヶ月間、現地で生活・勤務した学びをどう現場で活かせているか、お話しします。 |
講評/閉会挨拶 懇親会 |
帰国報告会の概要はこちらの開催案内をご覧ください。
ダウンロードもできます。
日時:2023年12月2日(土)9:30~14:15
主催:NPO法人 シニアボランティア経験を活かす会
共催:JICA東京
会場:JICA東京4階/セミナールーム411+リモート参加(Zoom使用)
会費:無料(どなたでも自由に参加できます)
12月2日(土)に2023年下期 JICA海外協力隊 帰国報告会をJICA東京で開催しました。当日、好天に恵まれ会場のJICA東京には26名、リモートで全国/海外から46名、合わせて72名という多くの皆様に参加していただきました。今回は6名の皆様より素晴らしい発表があり、参加者や発表者からはたくさんの感謝や感動のコメントが寄せられました。以下にその一部を紹介します。
◆司会者の姿勢が報告者にうまく気持ちを寄せられさすがでした。今後、こうした報告会がさらに全国規模になり、多くの共感を得る場になればと 期待しています。
◆今回はユニークな発表が多く、いままでになく本音で現地での活動を報告していただけた。
◆活動報告の場を定期的に設けていただいているとのこと、またチャットでの質問もこまめにフォローされておりよかったです。 帰国後間もない隊員からしばらく経った隊員まで活動の内容も様々で大変参考になりました。 ありがとうございました。
◆Zoomで出席させていただけたことに感謝します。午後からはJICA北陸の行事に参加していたため、もし Zoomがなければ移動できず、どちらか一方をえらばなければいけませんでした。
◆現地での様子を知ることができ、参考になりました。ありがとうございました。
◆それぞれ人柄がよく表れておりとても感動的な内容だった。
◆役員の皆様にはお世話になりました。現在マレーシアで活動中なので、なかなか長時間は難しいですが、今後も参加したいと思います。
◆SV会への加入促進の観点からSVに該当する年代の発表者を何とか増やすべきではないか。
会場発表、Zoom発表ともスムーズにつながれていて、聞きやすくとても良かったです。
◆具体的にとても内容も深く、素晴らしい報告でした。聴き応えがありました。 シニアの報告がもっとあると良いとおもいました。
◆クロスロード編集室の阿部と申します。6名もの方々の活動を拝聴できる、貴重な機会を作っていただき、感謝しております。私も協力隊に参加するとしたら、シニア世代になりますので、貴会のご活動がたいへん参考になります。
◆全員海外協力隊員の発表でシニアとの違いがハッキリ分かりますが、一人でも二人でもシニアの発表が欲しかったと思います。
◆貴重なお話ばかりで新しく知ることや、驚いたことが多くありました。
◆皆様全員、資料の作り方、プレゼンのやり方ともに素晴らしかった。開催が危ぶまれる中、実現していただいた関係者の努力に感謝します。
◆司会進行が素晴らしかったです。同期としてとても誇りに思う事ばかりです。特に、発表者が緊張しないように話しかけたり、要点のまとめ方、素晴らしかったです。司会お疲れ様でした。
◆とても、多くの方に聞いていただき、質疑応答も無理のない時間配分で設定されていたのでよかったです。
◆今回は発表者がなかなか見つからなかったと聞いておりましたから仕方がなかった点がありますが、できれば国、地域をアジア、中東、アフリカ、南米等バランスが取れれば理想かと思います。
今回は、私が一番の古株(帰国後10年以上経っている)の発表者となりましたが、協力隊参加後に協力隊経験を活かして仕事をしているところを知ってもらえて良かったと思います。
今後も参加要請があれば、前向きに検討します。
◆発表者のプロフィールを司会の方が事前に知ってくださっていたので、スムーズな導入ができました。
◆またこのような機会ありましたらお知らせください。ありがとうございました。
◆私のような発表慣れしていない者にも、優しく見守ってくださりありがとうございました。帰国報告をこの場でできたことにとても感謝しております。とてもよい報告会だったと、私なりに思いました。
発表者 | 派遣国 | 職種 | 活動概要 |
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9:30~14:15 | |||
開会挨拶 | |||
あさみずしんすけ 浅水 伸介 | カンボジア | 理数科教師 | 協力隊の活動では、教材が不足している現場で、どのように生徒に理解させる授業を行うか模索しました。今回の発表では、協力隊参加後にJICA専門家になり、帰国後は立ち上げた事業をしていることなどもお話しします。 |
こあくつゆき 小圷 由紀 | ウズベキスタン | デザイン | ウズベキスタンの首都タシケントの国立芸術大学で、デザインを学ぶ学生向けに学習支援を行いました。デザインの基礎知識や事例紹介の授業、Adobeソフトの操作方法を指導するなどの活動を行いました。 |
しみずさゆり 清水 沙悠梨 | ベトナム | 障害児・者支援 | 2018年より2年間、ベトナムの中部フエの特別支援学校にて現地の教員と共に障がいのある子どもへのサポートや授業を行いました。隊員を目指したきっかけや、活動を終えて得たものについて報告させていただきます。 |
やまもとたけひと 山本 岳人 | ベトナム | 番組制作 | ベトナムテレビの番組制作アドバイザーとして日本語番組の原稿チェックやナレーションを担当しました。番組の広報を目的に始めたTikTokはフォロワーが50万人を超え、ベトナムのインフルエンサーとしても活動しました。 |
やまむらこうへい 山村 昂平 | ジンバブエ | 陸上競技 | 陸上競技隊員としてジンバブエ共和国に派遣されました。アフリカで違う文化に触れ、陸上競技を通してジンバブエの方々と関わることで幸せとは何かを考えながら活動を行いました |
にしやまのりこ 西山 典子 | ベトナム | 作業療法士 | 2014年~2016年まで、最寄りの大都市から240km離れた田舎町・コマラパ市の役場で活動し、学校やコミュニティでのゴミ分別指導のほか、環境系のプレゼン全般や生ゴミ堆肥化センターの運営改善などに関わりました。 |
講評/閉会挨拶 懇親会 |
帰国報告会の概要はこちらの開催案内をご覧ください。
ダウンロードもできます。
NPO法人・シニアボランティア経験を活かす会ではJICA海外協力隊として開発途上国で活動を終えて帰国された方々が 「任地での経験を活かすような社会生活を送って頂きたい」とのメッセージを込めて帰国時オリエンテーションをおこなっています。
概要は以下のとおりです。
場所: JICA地球ひろば(東京・市ヶ谷)
時期: 帰国時、年3回程度
主な内容:
帰国後の生活についてのアドバイス
– 長期に亘り住んでいる地域と密着した社会還元活動をされてはどうか
– 社会還元活動の実例
– NPO法人・シニアボランティア経験を活かす会の活動内容と実例
JICA地球ひろば(市ヶ谷)の来場者は昨年とほぼ同じでした。当会はJICA地球ひろばに出展し、JICA海外協力隊(シニアボランティア)の応募相談、一般向けの国際理解のクイズなどを行いました。
2024年4月20日(土)、21日(日) 10:00~17:00
JICA地球ひろば(市ヶ谷)およびオンライン(Zoom)
協力隊まつり実行委員会
独立行政法人国際協力機構(JICA)
外務省 新宿区、新宿区教育委員会 青年海外協力協会、協力隊を育てる会、
協力隊まつり2023が開催されました。JICA地球ひろば(市ヶ谷)の来場者は昨年と比べ2倍以上に増えましたが、コロナ前と比べるとまだ半分程度に留まっています。
当会はJICA地球ひろばに出展し、JICA海外協力隊(シニアボランティア)の応募相談、一般向けの国際理解のクイズなどを行いました。
2023年4月22日(土)、23日(日) 10:00~17:00
JICA地球ひろば(市ヶ谷)およびオンライン(Zoom)
協力隊まつり実行委員会
独立行政法人国際協力機構(JICA)
青年海外協力協会、協力隊を育てる会、新宿区、新宿区教育委員会
協力隊まつりホームページ https://jocvmatsuri.online/